健康ジャーナル9月21日号」が発売されました。今回は「健康ジャーナル紙上特別座談会。健康・美容業界注目の機能性野菜“ちしゃとう”に迫る!」と題して、ちしゃとうの魅力についての座談会を行いましたので、その模様をお伝えします。

いま注目されている機能性野菜「ちしゃとう」の栽培・加工・販売を一貫して行っている大森ヘルスケア(岡山県岡山市)の代表取締役社長岸野章丈氏を招き、農業分野から元気なアグリ仲間の会代表の大塚誠一氏、美容家でゴッテス代表の富川祐美子氏、料理研究家の中村育子氏の御三方から岸野社長に「ちしゃとう」の魅力について語ってもらった。

機能性野菜「ちしゃとう」の今後の可能性

──最初に大森ヘルスケアの概要を聞かせて下さい。

岸野 大森ヘルスケアの親会社が大森食品で昭和24年に創業し、私の父が立ち上げた会社です。私が入社した当時は、製菓・製パン原料卸業を行っておりましたが、1973年のオイルショックを機に学校給食を取り扱い、そして80年代からは台湾を中心に海外からの食材調達を行い、現在は日本外食流通サービス協会(JFSA)のメンバー企業として業務用食材を取り扱っています。現在大森食品の代表は息子に譲り私は会長職に就いています。私が、近年力を入れているのが「ちしゃとう」の生産と関連商品の開発・販売です。そのために2014年に大森ヘルスケアを立ち上げました。

──「ちしゃとう」とはどんな野菜ですか?

岸野 別名「茎レタス」とも呼ばれるレタスの仲間です。日本では、「山くらげ」として乾燥したものが売られています。中国原産が殆どで、中国では広く食べられており、「台所の薬」として消化系と肝機能改善に良いことが知られています。食感もよく、クセのない味なので和風・洋風・中華等あらゆる料理に使えます。また苦み成分である「ラクチュコピクリン」を含んでいて、虫が寄りつかないため無農薬で栽培できます。日本にも在来種が存在していて、京料理のおせち等に使われていますが、まだまだ一般的になじみの薄い食材です。

──岸野社長が「ちしゃとう」事業を始めたきっかけをお聞かせ下さい。

岸野 ちょうどこの事業を始めた10年くらい前は、「メタボリックシンドローム」という言葉が世に出始め、これから日本は高齢化社会になり「健康」が新事業を始める上でのキーワードになると考えました。そして、私自身が肝機能が弱く毎日食べ続け「ちしゃとう」の効果を実感し、大森ヘルスケアとして「ちしゃとう」事業に専念しょうと考え、この大森ヘルスケアを2014年に立ち上げました。

大塚 私は今、地元の千葉の農家さんに機会がある度に、これからは『儲かる農業を目指して行かないと、後継者はいなくなり耕作放棄地が増え、このままだと日本の農業は増々衰退していくだけです』といつも農家さん達に話しています。今回、岸野社長とのご縁があり、この「ちしゃとう」栽培が農家の皆さんにとって大変魅力あるものと感じました。そこで、「ちしゃとう」の栽培やその特徴を聞かせて下さい。

岸野 私どもは岡山大学薬学部と順天堂大学との共同研究で野菜では世界で初めて抗アレルギー作用を持つことが実証され、エビデンスも取得しました。「ちしゃとう」の有効成分とする抗アレルギー剤に関する特許を日本と中国で特許権も取得しました。「ちしゃとう」は栽培農家にとっても無農薬栽培が出来ることと、安心・安全・安定供給出来ることが大きなメリットです。栽培に関しては、発芽率が90%以上あることも魅力の1つです。また「ちしゃとう」が持っている苦み成分「ラクチュコピクリン」を含んでいるので、この成分が虫を寄せ付けないので無農薬での栽培ができ、春と秋の年2回収穫が出来ます。契約栽培農家さんからは全量弊社が買い上げており、農家さんからすれば安定的な収入が見込まれ大変喜ばれています。私は、あくまでも日本での生産に拘っていますので、これからもっと「ちしゃとう」栽培農家さんが増えることを期待し、各地の農家さんに今呼びかけています。

「美容」分野や「食」での大きな期待!

富川 私は、6月中旬くらいから「ちしゃとう」を私自身が取り入れて、良い結果が出ていることを実感しています。いま私がもっている講座でその受講生の生徒さん達にも協力を得て、講座の中で体験実習というかたちで「ちしゃとうケア」というものを行っています。私は「美」の研究家として、その土台となるものは、内面と外面との両方の健康づくりということが一番大事だと考えおります。そこに「ちしゃとう」の有効成分がかなり影響していると実感しています。特に「美」を伝えて行く中で、私が一番大事に伝えているのがデトックスです。心身の浄化ということで生徒さん達の中には『お肌に輝きが出た』とか『くすみがとれた』とか『睡眠がよくとれるようになった』とか、喜びの声が聞こえてきています。その他様々な体験報告もあります。そんなわけで今「ちしゃとう」の素晴らしさを実感しているところです。

岸野 フランスではとくに『夜の食事に「ちしゃとう」をいっぱい食べよう』と言われていて、そうすると夜ぐっすりと寝られると言われています。

富川 私自身も睡眠障害まではいかないですが、ちょっと満足な睡眠が出来なかったのでサプリメント等で補っていたのですが、他のものは一切やめて今は「ちしゃとう」のみでその効果に驚いているところです。

中村 私は最初に「ちしゃとう」と聞いてもあまりピンとこなかったのですが、実際には「ちしゃとう」とは昔からある「山くらげ」で昔から食していて、現に山梨とかのお土産屋さんに行くと、乾燥したものが3束で1000円とかで売られています。その「山くらげ」の食感が好きなものですから、良く買い求めていました。昔からいろんなお料理を作っていたのですが、実際に生の「ちしゃとう」を食したのは初めてのことで、今回色々なお話を伺ってアレルギーに有効ということでした。実際私は犬アレルギーがあり、お医者さんからは『現在飼っている犬を人に預けるなりしては』といわれたのですが、一度飼ってしまうと情が移ってしまい、先生には『アレルギーが出ても我慢します』と言い飼い続けました。それで症状はずっと出ていたのですが、岸野社長とお会いしてから色々な「ちしゃとう」商品をたくさん食べたり飲んだりしているのですが最近は、一切アレルギー症状は出ません。びっくりです!自分の」体験から、お料理教室の生徒さん達にも『「ちしゃとう」はとても良いよ!』ということで皆さんに少しづつお分けして飲んだり、食べたりして頂いております。また料理研究家として、食べた時の食感もいいですし、香りもいいですし、ちょっと甘みがあり、これからは色々なお料理に使っていけると思います。お料理教室では粉の方を使わせていただいたり、7月の初旬に生の「ちしゃとう」が入り、皆さんに色々なお料理を紹介したのですが、皆さんの感想は『美味しいし、この食感がたまらない』とまたこの茎の色が『ヒスイのような透き通った色がたまらない』葉っぱの方もレタスと言われるようにやわらかい食感であり、レタスよりも甘い優しい感じです。「ちしゃとう」は煮ても炒めても生でも美味しいので、茎も葉も食べられるので色々なお料理が出来ると期待しています。これからは、この素晴らしい「ちしゃとう」を料理を通してどんどん広めていきたいと思います。

──最後に岸野社長の思いや今後の事業展開を聞かせて下さい。

岸野 今現在、アレルギーで悩んでいる方はステロイド系免疫抑制剤などを使用している方が多いと思いますが、またその医薬品の副作用で苦しんでいる方も多いと聞いています。その点では「ちしゃとう」はいくら食べても副作用の心配はない野菜です。ですから私の今後の希望は、日本に限らずこの素晴らしい食材を世界に広めて行きたいと思っています。そうすれば自ずと利益は後からついて来ると思います。(笑)

──このような素晴らしい食材が日本にかぎらず、岸野社長が言われるように機能性野菜として世界に貢献出来ることを願っております。本日はありがとうございました。

健康ジャーナル9月21日号

健康ジャーナル9月21日号より